自宅療養初期
栄養ドリンク1日6缶の
超がつくほどつまらない食事は
退院してから約6週間ほど続きました。
先生からは
アルコールの許可は出ていました（笑）
☆楽しい気分になれるなら、
☆「常識の範囲内で」ＯＫ・・だそうです。
常識って・・誰の？（笑）（笑）
でも、いくら好きと言っても、
やはり、体調がすぐれない時には飲みたくないものです。
副作用は唾液腺、味覚 の他に
立ちくらみなどなど・・
そして、一番厄介なのが、
「やる気が出ない」ということ。
家の中で大好きな音楽やお笑いのテレビ、
本、など・・なかなか気持ちが向かないんです。
これって、もしかして・・
そう、「うつ病」です・・
ひどくなると起き上がれなくなりますが、
一日中家にいて、食事も楽しくなくて
テレビもつけずにじーっとしてると
誰でもそうなりますよね。
早めに気づくことができました。
なぜか・・私がそうだったからです。
私は前職のストレスがきっかけでしたので、
仕事を辞めた後、症状が薄れていました。
しかし、看病の途中でおかしくなりそうだったとき、
全身にじんましんが出ました。
（おまとめ記事に掲載済）
コントロールができているわけではないですが、
自分がしっかりしなければいけない時期に
こんな状態ではいけない！と
逆に強く思い、
お薬と上手く付き合いながら大事には至りませんでした。
パパに「うつ病じゃないの？・・」と忠告
普段、私よりもアクティブで、多趣味なパパでしたので、
リンパ切除の手術後に購入したずっと欲しかったスピーカーで
大好きな音楽を一日中聴いたりできる時間がたっぷりあるのに
提案しても、全くしてくれない・・
その他、気持ちが明るくなるようなことをいろいろ言っていたのですが、
効果なし。
だんだん、こちらも提案することが難しくなった頃、
思い切って言ってみました。（笑）
「うつ病じゃないの？」と。
言われるまで、気づかなかったようです。
そして、「そうかもしれんな・・」と認め、
ようやく、気持ちを自分で前向きに持っていくように
なってきました。
急遽アウトドア派に・・
さて、そうなると、今までとは違った趣味を求めて、
なぜか、子供の頃までさかのぼり、
その当時好きだった「釣り」を思いついたらしい・・
釣り用品のショップに行って、
初心者用道具を大人買い・・・泣
私の釣竿まで買い、一緒に釣りをする羽目に・・笑
朝から車で出かけて、おにぎり食べて夕方まで。
ハゼやスズキの小さいのなど、釣れて
天ぷらや、一夜干しなど 作って夕食にしました。
けっこう楽しい（＾＾）
でもパパは釣るのは楽しいけれど食べるのは
まだそこまで楽しめません・・。
少なすぎるデータ：味覚の回復への模索
放射線治療が終了して1ヶ月ほど経っても
また味覚は戻りません。
缶ジュースは見るのも嫌になったので、
家族で食事を一緒にするようにはなりましたが
同じものを食べても味がしないので、
別メニューを作ります。
まだまだ楽しむには時間がかかります。
以前、
味覚が無くなるとき、
一度に無くなるわけではなく、
だんだん無くなり、しかも、
甘味、塩味、旨味が先に無くなり、
最後まで苦味と酸味が残ると書きました。
味蕾（みらい）細胞が放射線の副作用で
一旦死んでしまうのですが、
何層もの細胞のダメージがあるので、
すぐには戻りません。
新しい細胞に生まれ変わるのに
1ヶ月・・これがまた新しいものに生まれ変わるのに
1ヶ月・・という具合に少しずつダメージの無いものに
変わって行くというイメージです。
そして、戻っていくには、
また、苦味と酸味から戻っていくのです。
担当医の先生や栄養士さんからも
どのくらい時間がかかるのかは個人差がある。
中には２，３年かかる人もいるし、
半年である程度戻るが、そのままの人もいる。
全く戻らない人もいる・・などなど。
データがとにかく少ないし、
先生の患者さんの中だけという
少ない事例ばかり。
先生も絶賛情報収集中となり、
パパの話を興味深くメモする始末です。（笑）
最初のうちは、栄養士さんにも紹介された
亜鉛のサプリメントなども試しました。
サプリって他の場合もそうですが、
今、この瞬間から変わるような効き目はないですよね。
でも、毎日継続して効果が得られるかもしれないし
半年くらいは試しました。
また、味覚障害の人向けの料理本など購入したり
ネットで研究をして、作りました。
香りのいいもの、例えば出汁を丁寧に取ってみたり、
つるっと喉越しのいいもの、
お豆腐や、ゼリー状にしたコンソメ、
サトイモの煮っ転がしなども試しました。
日本食が他の国に比べて味が複雑なので
それがいいと本にもありましたが、
なかなか効果に結びつかず、試行錯誤の繰り返しです。
根気よく、焦らずに、いろんなものを食べているうちに
塩味、甘味は、ほんの少しずつですが、
感じる度合いが出てきました。
その頃、ひとつ、新たな発見がありました。
