前回はオカメインコ（その他小鳥たちも含む）を飼う上で
放鳥時の危険なこと、気をつけるべきこと、を書きましたが
物質編として、
身近にあるインコにとって危険な物質やものについて書きたいと思います。
テフロン加工のフライパンなど
いわゆるテフロンと呼ばれるフッ素樹脂加工のフライパンなど。
こちらは、焦げ付かずに焼けるのが利点の一般的なもので、
フライパンだけではなく、ホットプレート、
たこ焼き器、オーブンレンジの庫内や、魚焼きグリルなどの
調理器具類の他、
アイロンなどもあります。
知恵袋やその他、フッ素樹脂加工のフライパンの有害性について
調べてみましたが、
普通に肉などを焼く温度は160～180℃、
フライパンにひいた油が煙を上げ始める温度が200℃くらいですので
焼く前にフライパンを温める程度の温度では問題はないようです。
テフロンに使われているPTFE（ポリテトラフルオロエチレン）という
フッ素樹脂は約260℃を超えると分解して有毒なガスが発生します。
普通の調理ですと200℃を超えることは少ないですので問題ないのですが
インコの死亡例は おそらくほとんどが火の消し忘れ、
空焚きなどで、温度がそれ以上になった場合なのだと思います。
我が家ではインコたちと同居する前に、
新品のフライパンは危ないと
聞いていたのですが、
その当時使っていたフッ素樹脂系のフライパンは
全て使い古しのもので、問題はないと言われたので
普通に（換気はしながら）使っていました。
それ以降、購入したたこ焼き器、新しいフライパンなど
は、使い始める最初のうちは
独特の匂い（人間にも悪そうな感じ）がするので、
オカメたちを別室に置き、
キッチン、リビングの窓を開け、
レンジフードの換気扇を強にして、
しばらく使用しています。
その後は
（匂いがある程度無くなってから）
オカメたちは夜、キッチンから2メートルほどの所に
ケージを置いていて、普段どおり使っていますが、
我が家の場合は今のところ問題はありません。
ただ、換気、通気の道などは
各ご家庭にもよりますし、
高温の調理の多少にも関係があるかもしれませんので、
調理の際はできるだけ、別室に置くか、
買い換えることがあるなら
セラミックコーティングのフライパンがいいようです。
とにかく、今は問題なくても
空焚き、火にかけたまま忘れて放置などは
絶対にやめましょうね。
もちろん、調理中は危ないですので、
放鳥もやめましょうね。
防水スプレーは絶対危険！
梅雨時などに
靴やジャケット、革製品のバッグなどにシュッと便利な
防水、撥水スプレー
実はこれにもテフロンと同じフッ素樹脂が使われています。
フライパンのように高温で分解されるのではなく、
フッ素樹脂の粒子がスプレーから飛ぶことで
吸い込んでしまう可能性があり、
インコたちの気管に入ると大変危険です。
人間にも中毒症状が表れるものですが、
小鳥には少しの量でも死に至る場合があります。
部屋の中では絶対に使わないようにしましょう。
どうしても使用しなければいけない場合、我が家では
廊下からリビングのドアを閉め、玄関の
ドアの外部分で使うようにしています。
塗料、ホルムアルデヒド、消毒用アルコール
本棚などを新調する場合や
新しい家具などを購入することなどもあると思います。
塗料の中に鉛が含まれている場合もあります。
鉛は中毒症状を引き起こします。
飼い主さんのバッグやお財布のファスナーなど
きらきらしているものをかじって遊ぶ子も多いので
心配なものでしたら、かじらせないようにしてくださいね。
新築の家、リフォームしたお部屋の壁紙や柱なども
危険な場合があり、
シックハウス症候群のもととなる、ホルムアルデヒドが
含まれている場合があります。
換気して数日経ってから移動させるなどの
注意も必要です。
最近特に必需品となった消毒用アルコールも
小鳥の気管には良くないそうです。
帰宅してアルコールを使ってまだ手が
乾いていないうちにケージから出して
触らないように気をつけてくださいね。
ブリーダーさんから聞いた実際にあったお話
ある里親さんのところに行った
とっても元気なオカメちゃんが、
突然死してしまい、
その原因はご近所のおうちで
シロアリ駆除の殺虫剤を撒いたということでした・・
防ぎ様がなくて、なんて残念なお話でしょう・・泣
このようなケースは稀でしょうが、
外出時は、窓を開けて出かけないように、
お部屋の中は空気清浄機は24時間。などで、
ある程度は防げるのではないかと
思い、我が家ではそうしています。
過度の心配はいらないですが、
できるだけ、小さな命を大切に守る意味で、
事故を未然に防げるように日常を過ごしたいですね。
