うつ病と抑うつ気分の違い
こころの不調は誰もが経験するものです。
このような気分の落ち込みと、うつ病の違いを見分ける1つのポイントは、
「どのくらい長く気分の落ち込み(抑うつ状態)が続いているのか」ということです。
ちょっとした気分の落ち込みなら、2、3日もすれば回復しますし、
カラオケや飲み会などで気晴らしをすれば、元気になれることもあります。
でも、2020年2月以降、
新型コロナウィルスの広がりと緊急事態宣言などで
毎日毎日不安な気持ちが続いています。
今、カラオケ、飲み会もできないですよね・・
こんなに長い間不安になったこと、今までないですよね・・
うつ病では憂うつな状態が2週間以上も続き、何をやっても「気が晴れる!」
ということはありませんが、
うつなのか、抑うつ気分なのか を
見極めることは大事です。
うつであれば、早めに心療内科へ相談となりますが・・
でも、おそらく、
今、そうかも・・と思うくらいの不安なのであれば
抑うつ気分のほうかもしれません。
きっかけが何かを考えてみましょう。
うつ病の場合
多くはきっかけがあるが、はっきりしていないこともある
抑うつ気分の場合
はっきりとした誘因がある
ここの違いは大きいです。
抑うつ気分かなと思ったら
不安になるような時にはどのような思いが関係しているのでしょうか。
自分でも気づかないほど、辛い状態の可能性もあります。
表面的には元気そうに見えても、そうではないケースもあるのを理解するようにしたいですね。
不安になる隠れた思いについて、考えてみたいと思います。
頑張っても認めてもらえない
人から褒められたい、よい印象を持たれたいと思い普段から頑張っているけれど、
認めてもらえないと辛くなってしまいますよね。
「こんなに頑張っているのに」と思い、
これ以上頑張っても意味がないと、投げ出してしまいたくなります。
認めてもらえていないと感じるのは、褒められないからかもしれません。
でも言葉では言わなくても、相手はこちらに対してきちんと認めてくれているケースもあるのです。
言わなくても分かるだろうと、相手が思っている可能性もあるでしょう。
このため認められていないと思い込まずに、
一度時間を見て相手とじっくり話す機会を持つようにしたいですね。
考えや意見を否定される
自分なりにはきちんと理由があり伝えている考えや意見なのに、
否定をされることが多いと「それならどうすればいいんだ」と、
相手に対して思ってしまいます。
相手の考えや意見の中に、賛同できるものもあれば出来ないと感じる場合もあります。
このような中で、こちらのことだけを否定されると「この人に話しても無駄だ」と感じるので、
あきらめてしまいたくなりますね。
しばらく時間を置いてから話すようにした方が、相手がこちらの考えを受け入れてくれる可能性があるのです。
やるべきことが重なった
やるべきことが重なると、どれから始めればよいのか分からなくなり投げ出しそうになる時がありますよね。
投げ出さずに、全てをきちんとこなさなければと思っているのですが、
考えれば考えるほど辛くなってくるのです。
自分の感覚だけで「この仕事から始めてみよう」と
優先順位を決めることができれば、とても楽にスタートができるでしょう。
でもきっちり考えようとしてしまいやすい人は
きちんと全てをやり遂げなければ気が済まないので、自分を追い込んでしまうのです。
頑張りすぎて疲れた
普段から頑張りすぎるタイプの人は、自分でも気が付かないうちに「まだまだできるはず」
「もっと頑張ろう」と自分に対して思いがちです。
でも人には限界があり、休憩をする時も必要でしょう。頑張っている時には、それが頭に浮かばない人が多いのです。
気づかないうち頑張りすぎて疲れている可能性があるのです。
少し休むようにすることで、また頑張ろうと自然に思えてくるはず。
今は自分を労ったうえで、休める範囲で休むようにしてみましょう。
こうすると疲れが軽減して、気持ちがとても楽になるのです。
まとめ
不安な気持ちの時はできればこんな思いを持ちたくないと考える人もいるでしょう。
でも割り切って、こう思うのが必要な時もあるのです。
自分の中でいつまでも割り切れないままでいると、
もっと苦しくなってしまうかもしれません。
ある段階で気持ちを切り替えることができるように
自分なりの方法でいいので、考えて見ましょう。
そうすると違う角度から、物事を見られる余裕が生まれてきます。
なんとかなるだろうという自分を信じる思いにつながるケースもあるのです。
Let it be・・・