パパのガン闘病記

パパのがん闘病記 その12 

味覚障害のデータが無さすぎ!

味覚障害については
というか、味覚障害にもいろいろあり、
放射線治療などの副作用からなる味覚障害は
治療法の違いや個人差もあり、情報収集が難しく、
詳しいデータがあまりありません。

しかも、入院が終わり、放射線治療が終わって
その後は月に1度の通院で症状などを担当医の先生に
報告していくような感じになりますので、
大きな情報開示の方法が無いのです。

私たちにとっては
担当医の先生の他の患者さんは
どうだったという情報だけです。

私たちの情報はその先生に
提供するだけです。

たとえば、
パパは放射線治療の最後のほうまで多少なりとも味覚は
残っていましたが、人によっては最初のほうから無くなる場合もあり、
更に人によっては、味覚がほとんど戻らなかったりもあるのです。

戻る場合も、人によってすぐに戻る人、数ヶ月かかる人、
そして、どのくらい戻るかについても
2,3割しか戻らない人、7,8割戻る人、
完全に戻る人・・
でも、はっきりしたデータではなく、
「そういう人もいる・・」というような
あいまいなものばかりです。

マスクをして行うこの治療方法では
味覚障害までのダメージが、 全く無くなるわけではなく、
軽減される・・に留まっています。

微妙なんですよね。
もちろん、普通にマスク無しの照射だともっとリスクが高まるわけですが、
軽減される・・ということにしておかないと
それが効かなかった人もいるということで、完璧な治療法とは
まだまだ言えないということです。

この時点で、パパもどっちに転ぶか未知の状況でした。

人によっては更に、放射線治療で完全に喉がやられてしまい、
食べ物がまったく喉を通らなくなり。
胃ろうと言って、胃に穴を開け、そこに直接チューブを差し込み
栄養を流し込むという人もいて、
そうなった場合も了解して文句言わず治療しますというサインもしました。

1日6缶の食事

さんざん脅されて(?)
勇気を絞って受けた放射線治療、
とりあえず、喉や食道へのただれなどの副作用は免れ
パパは最後までやり遂げました。
水、食べ物(おかゆ程度)は
とりあえず喉、食道を通っても痛みはありません。
ほっと一息。
でも、おかゆだけでは栄養が足りません。
しかも味もしません。
とりあえず栄養士さんに勧められた
缶入りの栄養ドリンクの
味のちがうもの
バナナ味、ストロベリー味、コーヒー味、
メロン味・・などの
どろりとしたドリンク
数週間分(山ほど)
を指定された薬局で購入。
持って帰りました。

幸い、嗅覚は悪くならなかったので、
あまーいバナナの香りやコーヒーの香りは
わかったようです。

これからどのくらい味覚が戻るのか、
また他の副作用がどのように出てくるのか
まだまだビクビクしながらの
自宅療養になりました。

会話が続かない、面白いことが見つからない

前にも書きましたが、パパは
お酒と楽しい食事が大好きで、
面白いテレビ、素敵な音楽を聴きながら、
夕食をするのが一番の楽しみです。

私も娘も当然食事をしますので、
何かしら作らなくてはいけません。
でも、一緒に「いただきまーす」をしても、
数分でパパだけ「ごちそうさまー」です。泣

ひそひそ話の晩御飯

その後はリビングの座椅子に座り、私たちに背を向けて
テレビを見ています。

夕食以外は

後ろがきっちり髪の毛が抜けた後姿を見ながら
小声で「これ、美味しいね・・」と話しながら
娘と2人で食事です。

この時期が個人的には一番辛かったです・・。

朝食、昼食は娘はいませんし、

いろんな用事をしながらバラバラに食べていましたが、
夕食だけは家族でいろんな話をしながら
楽しくしようと決めていました。が、
しばらくは難しい日々が続きました。

パパのがん闘病記 その13 

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まむきょん
まむきょんと申します。 音楽とオカメインコと美味しいお酒と美味しい食事があれば 毎日HAPPY(^^♪ がんの看病も介護もへっちゃら!! 夢は鳥カフェオープンです。よろしくお願いします。