パパのガン闘病記

パパのがん闘病記 その5

パパは整体の先生の信者です

 

パパが相談すると言ったその日、
私も同行しました。

どんなことを言われるのか、
そのとおりにパパが決断するなら阻止しようと
思っていました。

予想通りというか、やはり私と全く反対のことを
言い始めました。

 

『これは、がんじゃない!

がんもどきと言うんだ・・

医者は自分の腕をあげるために
経験値をあげるためだけに、

いい実験台が来たぞ!と思っているんだぞ。

がんもどきだったら手術してもしなくても治る。
がんだったら、失敗してもしなくても死ぬ。

東京にいる ○○先生という医者がいる。

セカンドオピニオンとして、
2人でそこに行って話を聞いてきたらいい。

と教えてくれたお医者さん・・・
すぐにネットで調べました。

有名パティシエと結婚した有名女優さんの
がん治療をしていた人でした。

あの人、亡くなってしまったよね・・・。

確か、海老蔵の奥さんも

はじめのうちは普通とちがう方法でって
あの先生のこと言ってなかったっけ??

中にはほんとにがんもどきで治った人も
たくさんいるのかもしれないけど、
もし、それを信じて、パパが本当のがんだったら
どうしてくれるん??

がん細胞見つかったって、電話かかってきたやん??

 

手術の日をキャンセルしようか・・
延期してもらおうか・・

パパは正しい方向に考えが向いていないように感じました。

なんだか、怒りが沸いてきて
どう処理していいかわかりませんでした。

キャンセルなんて絶対して欲しくない。
もしパパがO先生の言うとおりにして、
命を落とすようなことがあったら、
私、どうしたらいい?

とぐるぐる考えていました。

原発さがし

結局、東京まで行くことは
考えず、
でも手術をキャンセルするかもしれない、
他の病院でセカンドオピニオンを頼むかもしれない

ということをあらかじめ前に電話をくれた先生に伝え、
数日後、

診察の日がきました。

手術を担当する先生と初めて会いました。

最初の先生とはちがい、しっかりとはっきりと話す
優しそうな先生でした。

セカンドオピニオンを頼んでもいいけど、
ここで紹介状を書くのは
がんセンターになる。
おそらく、私と同じ見解の人が大多数になると思う。

治療法としては、今までの例を挙げると

間違いないものと言ってもいいと思う・・

などなど言われ、

じゃ、先生、もう手術受けます。

お願いします・・となっていました。

パパはなんだか、いろいろ悩みすぎて
思考が止まっていたのかもしれません。

さて、その後、

『原発』探しが始まりました。

首のリンパに転移しやすい場所として
舌がん、喉頭がん(上咽頭、中咽頭、後咽頭など)
食道がん、少し下がって胃がんなどがあります。

細かい動きのできる柑子のついたカメラを鼻から入れ、
粘膜の組織を調べます。

先生の後ろの椅子に座っていた私は
モニターをずっと見ていました。

適当としか
思えないようなやたらめったらつまんではぷちっという感じで
粘膜を取っていきます。

知らなかったけど、胃の中以外は
けっこう痛いらしい。
喉が荒れてひりひりするような痛みのひどいもの
らしいです。

どんどん取っていく先生・・
パパは「先生、まだ??」と涙目です。

「あと少し・・」

けっこう長時間でした。

「はい、終わり」

その後は、上半身、下半身のそれぞれのCT,

ペット検査など・・フルコース。

もう既に心が折れそうになりました。(泣)

 

帰りに予定通り入院の予約をして
個室を希望して
帰宅しました。

 

パパのがん闘病記 その6へ続く

 

 

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まむきょん
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